大山縦走で登り納め 投稿者:  投稿日: 1月 6日(火)17時59分45秒

ドラゴンさん、皆様、明けましておめでとう御座います。

お正月は如何お過ごしでしたか、私は久しぶりに炬燵の中で温々した正月を迎えました。例年寒い
山の上でしたので、こんな正月もなかなか好いものだと思いました。

 二ヶ月ほど前に右膝を痛め、歩く事が困難になりました。一ヶ月もすれば治るだろうと思ってい
ましたが、年末近くになっても未だ治らず、連続して1時間位しか歩けないという状態でした。

この様な状態ですので、年末予定していた「北鎌尾根縦走」は断念しなければ為りませんでした。

それに向けて、いろいろ準備してきたのですが、肝心の「膝」が治らなければいた仕方ありません

 昨年最後の登り納めとして「大山」を選びましたが、これとて何処まで登れるか定かではありま
せんでしたが、とにかく登れる所まで登ってみる事にしました。

そして途中で膝の痛みの為、走行不能に為った時のエスケープ用に、2本のストックと、シリセー
ド用の尻パッドを携帯しました。

 何時ものように広島を、深夜2時に出発し途中仮眠を取りながら朝9時に大山に到着しました。

10時に登山開始して一合目に来ました、積雪は70cm位といった処でしょうか。気温は1度で暖
かいですので、ジャケットを脱ぎシャツ一枚での登山となりました。 (写真−1)

三合目、四合目と登って行きましたが、何時膝が痛み出すかと、おっかなびっくりの登りです。

ゆっくりと一時間半かけて六合目まで来ました。小屋前の案内板は、殆ど雪に埋まっています。
(写真−2)

改装されたという避難小屋に入ってみました。ありゃー、随分と綺麗になりましたね、無理をすれ
ば四人は寝る事が出来ますよ。(写真-3)

チラッと小耳にはさんだ所によると、この改装は2年程前に私が捻挫で泊まっている時に起こった
山頂中腹での凍死寸前の「風雪のビバーグ」に端を発しているとか。

さあ此処より登りが険しくなりますので、ピッケルをザックより出しての登りです。

七合目辺りに差し掛かった時でしょうか、突然左足が引きつりそうになり驚きました。障害の右足
を無意識に補っていたので過度の負担が左足に掛ったのでしょう。

両足を「騙し騙し」しながら八合目に来ました一安心です、後は頂上小屋まで緩やかな登りです。

おやー、ガスが一瞬晴れて頂上小屋が見えました。(写真−4)

九合目の木道の両端のロープに物凄い「エビの尻尾」が出来ています。(写真−5)

やっと頂上小屋に着きました、3時間掛りましたが何とかたどり着きました。(写真−6)

小屋は常連さんのお陰で、未だ一階の入口から入れますが、小屋屋根から滑り落ちるようにして入
り込まなくてはいけません。

小屋内には3−4人登山者が居られましたが、残念ながら知人は居ませんでした。両足もそろそろ
限界近くですので、ゆっくり出来ません、動かなくなると大変ですので、早々に小屋を出発する事
にしました。

外は気温は−2度で微風ですが、ガスで視界5−10mなので何も見えません。何しろ縦走路に入
る入口も見えないほどでした。

縦走路には結構踏み後が付いていますが、雪庇を避けたのでしょうか過剰にトラバースしている所
が数多くありました。私はそれを修正しながら縦走していきました。

「ラクダの背」まで来ると、山口県から来たという五人のパーティが、この先の危険箇所にロープ
を張り渡ろうとしていましたが、なかなか時間が掛るようなので、先に行かして貰いました。

「ラクダの背」を越えて暫く行くと、突然ガスが一瞬晴れましたので振り返って撮りました。三人
が居る所が「ラクダの背」で、後ろは「彌山」です。(写真−7)

「剣が峰」頂上に到着しましたが、記念碑は雪ノ下です。(写真−8)

大山縦走で登り納め 2  投稿者:  投稿日: 1月 6日(火)18時00分56秒

此処より「天狗ヶ峰」をめざします、ガスも晴れたり曇ったりと忙しくなりました。晴れたのでカ
メラを構えると途端曇り何も見えなくなります。

そんなことを繰り返しながら縦走して行きますと、「天狗ヶ峰」がガスの合間から姿を見せました
(写真−9)

うわー、高い、「天狗ヶ峰」てこんなに高かったでしょうか。振り返ると「剣が峰」も綺麗に見え
ます。この姿を見られれば、足が悪いのをおして来た甲斐があったというものです。(写真−10)

そして「天狗ヶ峰」迄来ましたが、頂上直下は慎重に行かないといけません、なにしろ傾斜70度
を越える雪壁をトラバースしないといけませんので。

此処より一気の降りとなります、私は例年のように縦走路からいきなり「上宝珠尾根」を降ります
(写真−11)

そして其のまま「上宝珠越え」より「砂滑り」に降りて行きます。流石に誰一人歩いてなく踏み後
もありません。今日の雪質から雪崩の恐れは少ないと判断しました。(写真−12)

でも雪が柔らかく膝上まで埋まり快適でありませんので、持参したストックをザックより出し使用
した所、快適に降りていく事が出来ました。

今回は全行程、アイゼンは使用しませんでしたが、ピッケルは絶対の必需品です。

大山縦走で登り納め 3   投稿者:  投稿日: 1月 7日(水)13時37分7秒


行程表を記載するのを忘れていました。

行程 夏山登山道--彌山頂上--剣が峰--天狗ヶ峰--上宝珠尾根--上宝珠越え--砂滑り--元谷

期日 平成15年12月30日  気温 麓1度 山頂−2度  天候 晴れ

形態 単独

参考 当日は天気も良く微風で暖かであった、雪質も大山特有のベタ雪だが、夏山登山道はシッカ
   リと踏み込まれていて、埋まる事も無く快適であった。

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